電通は3月1日、アジア地域で事業を展開するCSR専門のコンサルティングファーム「CSRアジア」と業務提携することで合意したと発表した。
香港を本拠地とする「CSRアジア」は、東京、バンコク、シンガポール、北京、広州、クアラルンプールなど、アジア地域において広いネットワークと知見を持ち、CSRに関する情報発信や、企業の担当者向けトレーニングなどを手掛けている。
日本企業のアジア進出・事業拡大がますます加速する中、電通は、アジア地域におけるCSR関連サービスをより拡充したい考えだ。
今回の提携により、同社はこれまで日本国内で手掛けてきたCSR 関連のコンサルティング事業や人材育成プログラムをアジア地域においても展開していく。また、CSRアジアのサービスの一つ「CSRアジア・ストラテジック・パートナー・プログラム」を日本企業に向けて独占的に販売する権利を得る。
「CSRアジア・ストラテジック・パートナー・プログラム」とは、企業・団体のCSRに関する能力向上を支援する会員プログラム。会員になると、CSRに関する最新情報やケーススタディー情報などにアクセスできるほか、会員各社との情報交換の場に参加することができる。
今後、電通とCSRアジアは、共同でCSRコンサルティングサービスを提供するほか、サプライチェーン・マネジメントや、「Creating Shared Value(CSV)」に関する包括的なサービスも提供していきたいとしている。
なお、CSVとはハーバード・ビジネススクール教授のマイケル・E・ポーター氏が提唱した経営コンセプト。企業の利益と社会的な課題の解決、競争力の強化を並立させることで、企業はもちろん、社会にも価値を生み出そうというもの。
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